ブラッディ アリス


「…なに?…私の顔…何かついてる?」

アリスは少しムッとした表情でロビンに問いかけた。

「あ…いえ!…いや…ちょっと…ビックリして…」

ロビンは慌てて首を横に振る。

「何に?」

「その…あなたが顔を上げたとき…あまりに綺麗で…天使かと思って…」

ロビンは恥ずかしそうにアリスから目を逸らし、手に持っていた本をテーブルに置いた。


「…ふーん…そう…それは残念ね。私はどっちかって言うと、悪魔だわ」

アリスはクスクスと笑い出す。

「…そうなんですか?……何か悪いことでもしたんですか?」

純粋そうなロビンは、真顔でアリスに問いただす。

「とっても悪いことをね、してるの。…例えば…」

アリスはゴソゴソと、ポケットの中から先ほどのビニール袋を取り出した。


「無断で、こんな綺麗な花を摘んじゃったりね」


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