ブラッディ アリス

ⅩⅩⅩⅢ








「……はぁ……はぁ……」





息を切らしながら、階段を駆け下りるアリス。




「……カイルが……そんな…」




数分前のカイルの顔が、頭にやきついて離れない…。





「……あっ!…カルサ…!やっと見つけた!」



寝室のあった5階からカルサを捜し、2階に下りたところでやっとカルサを発見したアリス。



「…アリス…!……目が覚めたんだね…よかった…!」


アリスの姿を見た瞬間、にっこりと笑顔を浮かべたカルサ。



「……カルサ…早く……ヘリを用意して…」


「…え?…ヘリ…?…ヘリコプター…?」


カルサは驚いた表情でアリスを見た後、周りをキョロキョロと確認した。






< 520 / 657 >

この作品をシェア

pagetop