恋した悪魔は照れ屋さん
襲撃
翌朝

けたたましい騒音で目が覚めた。

ガッシャーーーーン!

「ほえ!?」

奈々は飛び起きた。

目の前にはガラスが飛び散っている。

そんなことより目の前に知らない人がいる。

「こんにちわ・・・どちら様ですか?」

玄関を間違えたのかな?

お客さんかな?

「あの・・フェルナンドさん呼んできましょうか?」

しかし男は無言だった。

190はある長身に漆黒の短髪、真っ赤な瞳。

その威圧に怖くなった。

「ぁ、ぁの・・・」

男は無言で奈々のいるベットに近づいて奈々を押し倒した。

「ふぇ・・・」

「見つけた・・・やっと。」

それだけ呟いて奈々にキスした。

「んっ!!」

突然の事で目を丸くする。

すると男のキスは激しくなっていく。

下を絡めてくるのだ。

「ふぁっ・・・やだょ・・ぉ」

知らない人。

知らない唇。

知らない手。

怖くて涙が出てきた。

「るぅ・・・く・・」

そんな時に浮かぶのは彼の顔。

「ふぇっ・・助・・・けて」

ドンッ!!

扉が開かれて目を向けるとルウェとフェイとフェルナンドが血相を変えて飛んできた。

「るぅ~く・・・ふぇ」

ルウェ達の瞳が赤くなる。

そんな3人が怖くなった。

一瞬だった上に乗っていた男が窓の外に蹴り飛ばされたのだ。

その隙に奈々の元にフェルナンドとフェイが駆け寄ってきた。

「ぐず・・・こわかっ・・ひっく」



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