恋した悪魔は照れ屋さん
そして叔母さんに征服のまま無理やり外に放り出されてしまいました。

ドアを叩いて叔母さんに開けてくださいと頼んでも返事は無かった・・・

「これからどうしよう・・・」

安藤奈々。17歳。手持ちは何も無い。

そんな状態で天蓋孤独になってしまいました。

「ど~しよぉ~、このまま餓死とかしちゃうのかなぁ;;そんなのやだよぉ・・・」

自分の行く末を想像して涙が溢れ出た。

ふと顔を見上げると公園だった。

周りは夕方で薄暗くなっていた。

どうやらここまで無意識に歩いていたらしい。

「暗いよぉ・・・」

公園のベンチに座ろうとすると足元にタンポポが咲いていた。

「ふぇ・・・君も、一人なの?奈々も一人なの・・・」

そっとしゃがんでタンポポに触れているうちにタンポポが笑っているように見えた。

―大丈夫だよ。これからあの人が君を助け出してくれるから―

タンポポさん・・・

慰めてくれるのですか?

タンポポさんも喋るんですね~♪

そういって微笑んだ。

するとタンポポに影ができた。

「ほぇ?」

顔を上げると赤い髪の180cmはある男の人がいた。

格好は黒いマントを着ていて分からない。

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