粉雪
そう

自分に言い聞かせる。


でも心の奥底から帰ってくる返事はいつも冷酷で、


自分の幸せしか一番に考えていない。


いつもそう思う。





-トントン-


肩をたたかれ、俯いていた顔を上げる。




----美羽チャンだ......



「大丈夫ー?」

何か嬉しそうに


笑う。






嬉しそう????






まるであたしが何に悩んでいるのか知っていて、



悩んでいるあたしを嘲笑う様な.....




ううん、多分あたしのただの被害妄想だよ!




自分の手の甲を誰にも見えない様に小さくつねり、

立ち上がる。


「大丈夫ー♪」



頑張って笑い、ほら、と手を挙げてふざけて踊る。



あはは、と可笑しそうに笑う美羽チャンはいつもの美羽チャンで、


ちょっと安心した。


しばらく他愛のないハナシをしながらラジオ体操をする。


やっぱり美羽チャンはあたしを裏切るはずなんかないよ!







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