初めては高校生




30分程で帰って来た優木は



あたしの専用バスタオルに



包まれながらホカホカになって



部屋に戻ってきた。



「何であたしのバスタオル



使ってんのよ!自分の使いなよ!」



そうツッコムと、優木は唇を尖らせて



わしゃわしゃと髪を拭いた。



「だって俺の荷物ないんだもん」



高校3年にしては口調が子供すぎる…



「次は潤ちゃんだよ!



お湯冷める前に入って」



そう言ってまたソファに座って



小さなテレビのリモコンをつけた。



…あ、お湯?冷める?



優木と同じ湯船に入れない……



もうシャワーでいいや。



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