初めては高校生

[嵐の前に]





「……起きてっ」



少し低い声で起こされたと思ったら



なんと目の前には同居人がいました。



「…ゆ、優…」



「起きないと遅刻するよ?」



なんでなんで…?!



寝起きの反応はすっごく遅くて…



気づいたらあたしは朝から怒り炸裂。



「何あたしの部屋入ってんのよー!!」



すぐ目の前にいた優木は、



あたしのベットに平然と乗っていた。



目をパチクリさせて勢いよく飛び起きると



優木はニコッと微笑みながら



部屋を出て行った。



…起こしてくれたの?



今更優木の優しさが伝わって来た。



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