初めては高校生
即答で答えたあたしは
悪のようにソファから立ち上がって
仕事へ行く準備を始めた。
どれだけ優木を好きでも
イチャイチャとかは苦手。
しかもまだ未遂だし……
それを知ったら優木はどう思うだろ?
とりあえず髪を巻いて
メイクをして、スーツに着替える。
リビングに戻ると
朝食が出来上がっていた。
「あ…」
「仕事でしょ?朝食作ったって…」
そう言いながらキッチンから
顔を出した優木は、
初めて見るような目で
あたしを凝視した。