初めては高校生
数分後、あたしは話し終えて
後輩が入れてくれたコーヒーを
一口含む。
「本当なの?…その、高校生…」
「本当だって。住み始めて
家事もしてくれて、
なんかお酒飲んだ時も介護してくれて
あたし惹かれちゃって…」
我ながら赤っ恥なのに、
誰かに気持ちを聞いてもらいたかったのか
一言言うと、口が止まらない。
「結局両思いになって…
あ、けど彼氏とかじゃないよ?」
今思えば彼氏なんかじゃない。
ただの同居人で、ある意味居候。
優木の親が旅行から帰宅したら
すぐに優木とはおさらばするんだ。