初めては高校生
優木に対するあたしの"好き"は
きっと優木があたしに対する気持ちより
遥かに大きかったんだ。
あたしの方がずっと……
けどもう…自信なくなっちゃった。
「だっさい…」
自分が格好悪くて
ベットの布団に潜りながら
声を殺して泣いた。
…気づけば次の朝になってて。
気まずくて部屋から一歩も出れない…
てか、顔合わせたくない…
「潤ちゃん起きてる?」
起こしに行きにくいのか
心配して優木はドアの前で
呟いているようだ。
「起きてる…」
渋々返事をすると