【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
「気良、一年…待つから。」



「はい。」



勇将先輩が私に優しく口づけしをた。



「一年待つけど、それまでに帰ってこんかったらそんときは…。」



「そのときは?」



私が問い掛けると、優しい微笑みが帰ってきた。



そして、私の大好きな低く甘い声で勇将先輩が囁いた。



「そんときは、俺から探しに行くから。心と心のかくれんぼの始まり、や!」



勇将先輩の無邪気な笑顔に、最後の最後に嬉しい気持ちでいっぱいになる。



「りょーかい。ちゃんと見つけて下さいよ?」



「当たり前やし。俺には気良センサーがついとるねんからな!」




勇将先輩はやはり宝石のような眩しい笑顔を向けた。
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