【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
あれに気良が乗ってんねんな。



俺は胸がぎゅっと締め付けられる気がした。



と、同時に気持ちが溢れ出した。



「きらーっ!好きやで!大好きやきらぁ!」



気がつくと叫んでいた。



頬には、とめどなく涙が伝った。



「好きや!きら、好きや!!誰よりも、なによりも好きや!」



俺は皆の存在も気にせず、喉が潰れるのも気にせず…



飛行機が見えなくなるまで叫び続けた。



空には、一筋の飛行機雲がラインを描いていた。
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