僕と彼女のウラ事情

「じゃ、私先生に用あるからココで。
 休み時間に聞きに行くね!」


「うん」



美吉に手を振って、後ろ姿を見送る。


・・・普通に話してるよ・・・。
昨日までは有り得なかった事だよ!!



僕がそのまま立っていると、





     「「見ちゃった♥」」





     「!!!!!!!??」





突然背後に現れた浩太と湊に
ビクッとして振り向いた。


「っな!!いつからソコに!!?」


「ひーろき君!お・は・よ♥」


「からです」



美吉のモノマネをする浩太に無言で
蹴りを入れる。・・・似てないから。


「っつーか、いつの間に仲良く
 なってんだよ!名前呼びだし!!
 ・・・・・お前も名前で呼べよ♪」

「・・・・・・・」


階段を昇りながら、
うっと言葉につまった。


・・・・・そうなのだ。

美吉は‘大輝君” 僕は・・‘美吉”


どーしても、‘ほのか”とは言えない。



・・・情けないけど、
ハードル高いんです・・・・・。


「うるさいな。コレが僕の限界」


    「大輝のオ・ト・メ☆」


浩太にでこをピンっとはじかれた。



・・・階段から落としてやろうか。



少し本気で思った。
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