裸足のシンデレラ
【大槻家】


「パパ…今日泊まり行ってもいい?…友達んちなんだけど…。」


駄目元で聞くあたし。



「悪さ控えろよ。」


ん?良いってこと?


「良いってこと?」

「あぁ。駄目って言っても行きたいもんは行きたいだろ。悪さはすんなよ。夏休み中には帰ってこい」

「ありがとう!!」


うちのパパは他の家よりも子供の気持ちを1番に考えてくれるあたしにとって世界一のたった一人の親。


小さい頃にいなくなったお母さんは今どこで何をしているのかも知らない。

だからパパはあたしにとって大好きなたった一人の親なの。

悪さした時怒る時は怒る
良い事した時一緒に喜んでくれる
まだ若いパパなのに他の家のお父さんよりもたくさんの人生経験しているからこそあたしのやりたい事は度が過ぎなければなんでもやらせてくれる。

だからあたしはパパとの約束を絶対に破りたくない。
パパを困らせたくないんだ。
< 51 / 57 >

この作品をシェア

pagetop