セレブリティー・ラヴ

織原の娘

驚いた。

パーティーに出席するのを拒み続けてきた織原財閥の御嬢様が、今度のパーティーに出席するなんて。


織原財閥の令嬢

─…織原 小豆…─

俺の好きな人。


香坂財閥の社長息子として、織原財閥のパーティーに行く俺は、あずきのドレス姿が見れると思うと楽しみで仕方なかった。



以前から、名前だけしか知らなかった。

パーティーで囁かれていた織原小豆の名前。


もしあずきが前からパーティーに出ていたら、もっと前から君の事を知れたのに。



「おい、徹!!
手ェ止まってるぞ!」

「…あ、あぁ。」

「珍しいよな〜。
仕事の途中で一人で考えこむなんてさッ」

「そうか?」


俺は書類に再び取りかかろうと、ペンを握った。
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