セレブリティー・ラヴ
香坂先輩は壁に背をもたれてボーってしてました。


「香坂先輩ッ」

「あ、あずき!?」

「今日は来てくれてありがとうございます。」

私が笑うと何故か先輩は安心したように笑いました。

「…??」

「いや、さっきのあずきとは別人だなって…」

「…?そうですかね〜…??」


私が悩んでると、先輩は『気にしなくていいから』と、いつもみたいに頭を撫でてくれました。


先輩に撫でてもらうの、好きだなぁ。

なんか、落ち着くの。


「あ、先輩やっぱりいつもよりも大人っぽいです〜。」

「そうかな?
…あずきは、可愛いよ。」

『みんなの前では、“可愛い”より“美人”だけどね。』と、付け足す先輩。

……?
< 32 / 64 >

この作品をシェア

pagetop