オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
そんな真夜中にってコトは、まさか……
まずい事態にでもなったんじゃ!?
東部動植物園のアラビアオリックスや池の鯉が毒餌にやられた事件で、まさか重要参考人で任意同行を求められたとか!?
……それなら、2人を放ってなんておけないよ!
あたしが急いで起きあがろうと上半身を起こすと。
いきなり後頭部に柔らかい衝撃がきて、べしゃりと何かがひっついたのがわかったから手をやって確かめると。
……飛んできたのは、豆腐でした。
「あのさ、ココアお兄ちゃんがね、杏子お姉ちゃんが起きようとしたならこれを頭に投げろって」
博君はスーパーでも売ってる某有名な豆腐のパックを手に、そう言い訳したけど。
あたしは頬がピクピク引きつるのを感じた。
さっきまで気絶してた女の子に
『豆腐の角にアタマをぶつけて……』
を本気でやらせるか、あの男は。
それはそれとして。
あたしは急いで豆腐を流すと、フロントに警察署の名前を訊いて博君とともにタクシーで向かった。
まずい事態にでもなったんじゃ!?
東部動植物園のアラビアオリックスや池の鯉が毒餌にやられた事件で、まさか重要参考人で任意同行を求められたとか!?
……それなら、2人を放ってなんておけないよ!
あたしが急いで起きあがろうと上半身を起こすと。
いきなり後頭部に柔らかい衝撃がきて、べしゃりと何かがひっついたのがわかったから手をやって確かめると。
……飛んできたのは、豆腐でした。
「あのさ、ココアお兄ちゃんがね、杏子お姉ちゃんが起きようとしたならこれを頭に投げろって」
博君はスーパーでも売ってる某有名な豆腐のパックを手に、そう言い訳したけど。
あたしは頬がピクピク引きつるのを感じた。
さっきまで気絶してた女の子に
『豆腐の角にアタマをぶつけて……』
を本気でやらせるか、あの男は。
それはそれとして。
あたしは急いで豆腐を流すと、フロントに警察署の名前を訊いて博君とともにタクシーで向かった。