オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
俺の1日は、秋葉系オタクに変身する事から始まる。
今は親父が経営する書店兼住宅の2階に住んでいるから、実家にいるよりも気楽でいい。
母親……
そう呼ぶことすら厭わしいあの女。
それに、金や地位や権力ばかりにしか興味のないバカ親類連中ども。
入り婿の俺の親父を徹底的に無視し、夫と認めず排除した。
実家はそんな伏魔殿だったから、好きな商売を出来る保証の代わりに親父が産土家を追い出されたとき、何の躊躇いも未練もなく俺は親父に着いていった。
あの魔性女とその姉妹に、幼いころから女に対するイメージを焼き付けられた俺は、付属幼稚園の頃から女を徹底的に避ける様になった。
だが成長した俺は、煩わしい悩みを抱えるようになった。
小学校高学年の頃から、俺を見る女どもの目つきが変わってきたのだ。
俺を見ればキンキン声で叫ぶか、友人同士で袖を引っ張り合い、こちらを見ながら声を潜めて話しだす。
ラブレターというものをもらったり、告白というものをされたのは、何回あったか数えるのもバカらしい程だった。