オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】



それは……



ナギのそばに居られなくなること



突き放されることは



あたしにとって……



少なくとも



両親の離婚と同じくらいにショックだという事実。



いつの間にか……




ナギは



ナギの存在は



あたしの中で



こんなにも大きくなってたんだ。



知らなかった。



気付かなかった。



もう、あたしは……




あたしは……




それ以上深く自分の心を探るのを止めた。



怖かったから。



これ以上自分を知るのが。



そうじゃないという振りをし続けた、その根拠が失われる気がして。



……温かい。



ナギが今まで着てたコートは重いけど、その重みは苦痛じゃなかった。


むしろ、心地よい重さで。


何もかもから護られる気さえして、安心できた。


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