オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
スタイルなんか今まで見たことがないほどに完璧で、たぶんアプレクターじいちゃんなら。
《うおう!こりゃまたものすごい美人を伴っておるではないか。
凪殿もなかなかやるのう。
昔の日本は一夫多妻じゃったから、やはり凪殿も産土親王の血が騒いだというわけかの。
もう少し側であれば、あの豊かな胸にタッチできるのじゃが》
あたしはマリリンたちがわからない程度に、足元でアプレクターじいちゃんに蹴りを入れた。
ボブカットで栗色の髪の色の女性……
どこか見たような気もしたけど、たぶん気のせい。
やっぱり男の人って、あんな風に大人の女性がいいのかな?
メイクだってすごく自然なのに、プロがやったみたいにステキだったし。
着ていた紫紺のツーピースもオシャレに着こなして、歩き方もモデルみたいに颯爽として。
あたしはせっかくタルトの味が解らなくて、ただお茶で流し込んだだけだった。
「ブティックもいいけど……先に見たいものがあるんだ」
なぜかあたしは自然とそう口に出してた。