オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】



また視点……景色が変わった。




濃い灰色の霧が空を覆い、太陽が完全な姿を見せる事はなかった、石造りの都。


ロンドンだった。


チラつく雪の中で厚着をした人たちが急ぎ足で通り過ぎる中、ひとりの女の子が目立ってた。


雪が積もってるのに上着も着ず、手袋も靴下も履かずに木靴だけ履いてた……赤いエプロンドレスを着た、アリスだった。


雪が舞う中で、花を売ってた。


「クリスマスにいかがですか?大切な人に、可愛い花束にいたします」


一生懸命に売り込みをしても、花は売れずに日が暮れて。


道行く人たちの数も減っていった。


「今年こそは……クリスマスプレゼントには、みんなにあったかい布の靴を買ってあげたい。
道に落ちたガラスの破片で足を切ったり、霜焼けで苦しまないように。
もう少しでお金が貯まるんだから、頑張らなきゃ!」


そう呟いたアリスは辛抱強く花を売ってたけれど……


テムズ川のそばで酔っ払いに絡まれ、花を籠ごと川に放り込まれた。


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