彼と私の言えない秘密
からかう口調の生徒会長


「あれは…」


嘘って言うしかない?


ダメだ…嘘つくの苦手で頭がグチャグチャ


「あれは?」


生徒会長が怪しく笑いながら、顔を近付けてくる


でも…絶対にバレちゃいけない


「あれは…友達についた嘘です」


言っちゃったよ〜


「へ〜君は平気で友達に嘘つくの?悪い子だね〜」


生徒会長の右の人差し指が私の左頬をなぞる


「ちょっと…何ですか?」


私は右の方にスッとよけた


「どっちにしろ、君は嘘つきだ…俺は嘘が嫌いでね…嘘を平気で言うその唇を塞ぎたくなるんだよ」





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