彼と私の言えない秘密
両手を生徒会長の胸に当てて、突っぱねようとしてみる


テニスで鍛えた腕と握力のせいで、私の力ではびくともしない


頭の上から生徒会長の声がした


「お前さ…抱き心地良いよな」


「へ?」


抱き心地とかマジやめて!


私、生徒会長どころか和真にさえ抱かれたことありませんよ?


「ちっちゃくて、スッポリと俺の腕の中に入っちまう」


「ち、ちっちゃい子、たくさんいますから…私じゃなくても…」


そうだよ!私よりちっちゃな子にしたらいいんだよ!


生徒会長とこんなに接近出来て、喜ぶ女子は多いんだから


「愛羅がいい」





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