彼と私の言えない秘密
ふてくされた表情でチャリを押す和真を、私は無視して歩いた


「だって、生徒会長がカッコイイのは本当のことじゃん」


私はなかなか素直になれないでいる


「俺もそこそこ良くね?」


髪の毛を気にしながら、片手で自分の髪を触る仕草を見て、私はつい、笑い出してしまった


「生徒会長もカッコイイけど、和真の方がちょっと上…かな?私には(笑)」


恥ずかしくて急いで歩く


「マジ?生徒会長より上?さっすが愛羅!男を見る目があるねぇ〜」


得意満面の顔でついてくる


「そうだ!ビックリニュース!生徒会長…男が好きなんだって〜」





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