彼と私の言えない秘密
トイレから出た私は、何もなかったかの様に、春奈をベンチへ誘った


「どうしたの?」


「お腹…空いた…」


ウソ…だけど…


「えぇ〜どうする?何か食べる?」


「ん〜クレープ食べよっ?」


私はさっき、和真にクレープ屋さんの前にいるとメールをしていたんだ


「クレープ?いいよ?」


「ヤッター!行こ行こ」


不思議そうな春奈の手を引き、急ぐことなく、ゆっくりと歩いてクレープ屋さんの前に向かう


本当はクレープを食べるつもりのない私


和真が着いているであろう時間に、私達が着けばイイんだけどなぁ〜





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