彼と私の言えない秘密
「じゃ、先に俺入れてイイ?」


「いいよ」


和真が選曲した歌は、少し前に流行った歌で、好きだから、君を離さない…みたいなラブソング


私が言われているのかと、つい、ウットリと憔悴してしまっていた


歌い終わった和真が私の隣に座る


雅也くんがマイクを握り、前に出た


曲が流れてくる


すると、和真が私の耳元に近付いてきた


「ますます惚れた?」


そう囁く和真の声


「ウン…惚れたぁ〜」


私も和真の耳元でそう言った


「バカ…」


照れて私の肩を抱く


本当だったらココで、身を委ねるんだけど、春奈と雅也くんがいるので、私は肩に置かれた和真の手の甲を軽くつねった


「今はダメだってば!」





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