彼と私の言えない秘密
「愛羅、紹介するね。この人…」


「いい…知ってる」


私はすました顔で歩き出した


「おいおい…冷たくね?」


その声に和真が振り向く


その瞬間、和真の顔つきが変わった


「テメェ…」


「お、おう…」


ココは通学路


和真も変なことは出来ない


ましてや白川の隣には流海がいる


怒鳴ったりするだけで、和真の王子様イメージが壊れちゃう


「テメェ…何考えてんだ…」


声を押し殺してそう言う和真に、何もなかったかのような軽い喋り方の白川


「流海ちゃん、愛羅ちゃんと友達だって言うからさ〜紹介してもらおうと思って」





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