彼と私の言えない秘密
朝も放課後も部活、おまけに体育があり、俺の身体は珍しく疲れていた


愛羅にメールをして、校門に行く


しばらく待つけど出てこない


俺は壁にもたれてゆっくり待つ


女子の校門から話し声が聞こえてきた


不意に目をやると、愛羅と高野?が話しながら近付いて来ている


「和真〜」


愛羅が俺を見付けて嬉しそうに手を振る


俺も愛羅に手を振った


「愛羅と東條くんって、なんかカップルみたいね(笑)」


高野の悪気のない喋り方に、少し曇った愛羅の表情を俺は見逃さなかった


でも…今の俺には彼氏だと言えない





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