彼と私の言えない秘密
舞台から見る生徒達の多さに圧倒されながら、私は美那先輩の右隣。私の右隣に和真。和真の右隣に先輩


横一例に4人が並ぶ


そして美那先輩がマイクを口に当てると会場が静かになった


『皆さんに紹介します。1年の坂本愛羅さんと東條和真くんです。二人は家庭の事情で名字の違う兄妹だということは、皆さん、ご存知だと思います』


私と和真は焦った


私は美那先輩のチャツをつまんで軽く引っ張った


舞台の上で、何が起こっているのか、きっと私がいちばん理解していなかったんだろう


アタフタしていると、今度は先輩がマイク越しに言い始めた





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