彼と私の言えない秘密
ほらね…やっぱり紹介とかの話になるよ


あ〜和真は正直に話せって言ってたっけ…


でも、流海のこのテンション見たら、誰だって躊躇すると思うけどなぁ〜


鞄片手に机の間をスキップしてるんだよね


鞄が机や椅子に当たってガンガン言ってるし…


流海はまるで、憧れのアイドルに紹介でもされるかのように浮かれている


「流海〜帰るよ?」


私はそう言って先に教室を出た


廊下には違うクラスの女子達がいて、何故か私に近付いてくる


「坂本さん」


「はい…何ですか?」


私はわざとらしく敬語を使った





< 54 / 536 >

この作品をシェア

pagetop