彼と私の言えない秘密
「あ、はじめまして。東條和真です。今日は挨拶に伺いました。部活には…」


部活にはまだ出てないです…とか言えるか?と言葉が続かなかった時、すぐに生徒会長が口を開けた


「まだ、部活には来てないようですね。入学したばかりなので無理もありませんが…新人戦もありますし、数日後には必ず顔を出すようにしてくださいね」


眼鏡をかけた生徒会長は、左手で軽く眼鏡をかけなおし、優しく微笑みながらそう言う


「はい。わかりました」


「気を付けて帰ってくださいね、大事な選手なんですから…」





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