彼と私の言えない秘密
───────……

口を塞がれた私は必死に口を塞ぐ生徒会長の左手の甲を、思いっきり爪で引っ掻いた


「ッテエな〜抵抗されると男はますます興奮するって知らねえの?」


さっきよりトーンの低い声が耳元で聞こえる


やっぱり逃げられないの?


その時…


ドンドン!


体育倉庫のドアが叩かれた


「会長!お取り込み中、すみません…今、校内放送で会長を探していますが」


この声…さっきの男子生徒だ


「チッ!イイとこだったのに…」


生徒会長は舌打ちをして、私から離れた


私は急いで捲られたブラウスをスカートの中に入れた


ガラ…


生徒会長が体育倉庫のドアを開ける





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