PURE~君想う空~
半分も食べていないけど、残してしまった。


トレイを片付けていると、


「あれ、亜紀ちゃん全然食ってねぇじゃん。具合悪い?」


ゆっくり視線を上げると、高田先生がいた。


慌てて視線をトレイに戻す。


「大丈夫か?」


あたしの頭に、高田先生の手が乗ろうとした時、体を反らしてしまった。


「亜紀ちゃん…?」

あたしの態度に、びっくりしていた。


「失礼します。」


その場を走って後にした。



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