一匹狼少年~ペットな彼~
彼にそう言って、台所に足を向けた。
しばらくして、アタシは朝食を持っていった。
彼いる部屋に。
「お待たせ!朝食、作ったよ!」
彼を見ると体がグタッとなっていて、半分餓死状態だった。
「あ、大丈夫?!」
彼は私の声に気づき、顔を上げた。
「璃‥子、食べさせて?」
アタシにしがみつくようにしていた。
た、食べさせてって…
恥ずかしいよ!
「早く…」
ああ゛~もう、この際しちゃえ!
アタシは恥ずかしさを絞め殺して、彼の口にトーストを運んだ。