高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
「医者?おまえは旅館継ぐんだぞ。」



「え?そうなの?
俺なんも聞いてないし、それだって
まだまだ先のことだろ?」



「わかってるよ。
おまえは一度言い出したら聞かないんだ。
誰に似たのか
その頑固なところ……
くみちゃんじゃないとだめだとか?」


「コーシローには似ないで欲しいわ。」



「健太には、頑張ってもらわんと、
俺ら四人も世話になっていいんだろ?」



「原田、俺からも頼めるだろうか?
健太のわがまま許してくれるか?」


パパは
コーシローの頬をツンとした。


「健太、忙しくなるから
環境が変わるからってくみを
悲しませることだけするな。
くみがおまえといることを
後悔しないなら
俺は何にも言わない。
おまえは、やり遂げる子だからな。
だけど家族がいる、
おまえには責任がある。
わかってるな?」


父は厳しい口調で言った。
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