高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
そんなある日のことだった。


くみちゃんの両親が遊びに来て
一緒にごはんを食べていると


「ちょっと話があるんだ。」

くみパパが切りだした。


「パパさ、転勤願いを受理してもらった。」             



「え?どういう意味?」



「こっちに戻ることになった。」


「だって…最後のチャンスって…」


「そんなことより
くみのほうが大事だからな。
ママだけ戻すか考えたけど
俺も幸志朗の成長も見たいしということで
こっちに戻してくれるように
頼んでみたら簡単にオッケーが出た。」



「で、大島はさ、こっちに戻るのは
難しいだろうから、俺らの家を
今貸している家、そこに
戻って、大島の家におまえらが
住んだらいいんじゃないかって。」



「くみも仕事戻るんでしょ。
保育園も見つからないって
言ってたし、見つかるまで
ママが面倒見てあげるよ。
あ、でも必ずさがしてね。
そのほうが、コーシローのためだしね。」


思いがけない
くみパパとママの言葉だった。
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