ひとり恋♥マイセルフパラダイス(オリジナル版)
“『檸檬白書(れもんはくしょ)』か・・・北条くんは、あーいうのが好きなんだ・・・”
『檸檬白書』は週刊少年誌に連載されている作品だから、あたしは読んだことがないんだけど、タイトルくらいは知っている。
「へぇ。お前でもマンガなんか読むんだ?」
なんか、彼、不思議そうな顔してるけど。
「別に、あたしだってフツーにマンガくらい読むよ」
「なんかさ、南野って“夏目ナントカ”とか“太宰ナントカ”みたく純文学系の小説とかしか読まないのかと思ったから、なんかちょっと意外なカンジする・・・」
「あたしって、そーいうイメージなんだ・・・」
「いや、なんとなく・・・じゃ、またあしたな」
そう言うと彼はレジのほうに行ってしまった。
「そーなんだ・・・ヤッパあたしって、そーいうイメージなんだ・・・」
ひとり残されたあたしはつぶやいた。
「ただいま・・・」
家に帰りつくなり、あたしは洗面所に走っていって、鏡に映る自分の顔を見た。
そこにはメガネをかけたあたしがいる。
『檸檬白書』は週刊少年誌に連載されている作品だから、あたしは読んだことがないんだけど、タイトルくらいは知っている。
「へぇ。お前でもマンガなんか読むんだ?」
なんか、彼、不思議そうな顔してるけど。
「別に、あたしだってフツーにマンガくらい読むよ」
「なんかさ、南野って“夏目ナントカ”とか“太宰ナントカ”みたく純文学系の小説とかしか読まないのかと思ったから、なんかちょっと意外なカンジする・・・」
「あたしって、そーいうイメージなんだ・・・」
「いや、なんとなく・・・じゃ、またあしたな」
そう言うと彼はレジのほうに行ってしまった。
「そーなんだ・・・ヤッパあたしって、そーいうイメージなんだ・・・」
ひとり残されたあたしはつぶやいた。
「ただいま・・・」
家に帰りつくなり、あたしは洗面所に走っていって、鏡に映る自分の顔を見た。
そこにはメガネをかけたあたしがいる。