KISS OF LIFE
「アハハ、仕事に戻りませんか?

みんな心配していますよ?」

あたしは引きつった感丸出しの笑顔で、淳平に言った。

背中が冷や汗で濡れている。

「彩花が無防備なとこ見せなければ」

淳平はブラックオーラ全開の笑顔を見せた。

「彩花」

名前を呼ばれたかと思うと、耳元に唇が近づいてきた。

あれ、何か前にもこんなパターンがあったような…?

チュッ…

「ぎゃあっ!」

あたしは飛びあがった。

い、今…!

「ふーん、耳が性感帯なんだ」

この人、耳にキスをしたーッ!?

って言うか、この人は隠れSってヤツ!?

「じゃ、落ち着いたら仕事に戻ってね♪」

ブラックオーラなしのその笑顔が悪魔に見えたのは、あたしの気のせいか?

と言うか、落ち着く訳ないでしょうがー!
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