KISS OF LIFE
「課長?」

あたしはが南野課長の顔を覗き込むと、彼の顔は真っ赤だった。

「やめろ、恥ずかしい…」

南野課長が呟くように言った。

「もう、我慢できない…」

そう言うと、南野課長はあたしの手を握った。

えっ、何?

指先から、南野課長の温度が伝わる。

あたし、南野課長と手を繋いでる?

「初対面で、こんなことを言うのは失礼だと思ってる」

南野課長があたしをジッと見た。

うわっ…あたし、男前に見つめられてる…。

何か、恥ずかしい…。

「俺と…結婚してくれ!」

「…はひっ?」

南野課長、何を言っているんですか?

「課長、ジョーダンはよしてください」

「俺がジョーダンを言うと思うか?」

いや、知りませんけど。
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