♪わがまま姫が恋を♪~中学生に一目惚れ~



「俺、アリサが一年の時から好きだった…。
でも、あいつは高値の華って感じで自分の気持ちを押さえ込んでいた。
でもな…、お前を追い掛けてるアリサを見たら、その気持ちも押さえられなくて。」


兄貴はドアの前で独り言の様に言い出した。


「兄貴…、悪いけどアリサは兄貴には渡さない。」


「は?お前、アリサの事…あんなに嫌がってたんじゃ?」


「……気持ちが変わったって言うか、わかったんだよ!」


俺の言葉を聞いた兄貴は驚いた顔をしていた。


俺はアリサを好き。


兄貴だからと言って容赦しねぇ。


そう決めたんだ…。



< 68 / 77 >

この作品をシェア

pagetop