おろし

†恐怖!! 首が回る犬†

赤神の人形を枕元に置いた・・・
その人形は、漆黒の髪をした日本人形だ。
硝子の目玉が、夜の部屋で潤っている。
まるで涙に濡れたような感じがする人形の目。

わたしは初めての『恐怖手紙(mail)』を読んだ、昨夜のことを思い出す。

『あれはなんだったんだ。いたずらか?だれかの・・』

しかし、ポストペットにあんな機能があったのか?いやありえない。

『これは、何か霊的なことが起こっているのだ。確実に・・・』

赤神が言っていたのはこのとか?
このメールのことか?
いや違う。
メールの通信販売には赤神のことも触れていた。

では、このメールの送り主は赤神?

いや、これも違うだろう・・・きっと・・・

でも、確実に何かが動いている。
まだ、水面下だけど・・・確実に。

このことは、もう私の想像が及ぶものではない。

そう思いパソコンのほうに目をやった・・・

---ブン。
カリカリカリカリ・・・

 パソコンのスイッチが勝手に入り、起動を始めた・・・

コンセントはタメしに抜いていたのだが、ありきたりのように電源がつく・・・

高足痢煙は少し微笑んだ。

ははは・・・やっぱり・・・来るのね・・・
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