桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



「?、どうしたん、桜?そんなとこで突っ立って?」


私はイライラする気持ちで深影を見つめていると、深影がこちらに気づいて首を傾げた。



「・・・なんでもない。」

あまりにもマヌケ面で鈍感だから、私のイライラした気持ちが冷めていった。



「油断するな。さっきの妖鬼はまだ"成り立て"だ。きっとまだ近くに妖鬼がいるかもしれねぇ。

あと、そこの情報屋。戦いの邪魔だ、もう帰れ」


「は、はい!!」


狛に睨まれながら言われ、來は声を裏返させると、そそくさと帰っていった。



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