桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜



何が、起きたんだ?


ただ鈴が鳴っただけなのに、妖鬼が苦しみ出した。



「よし、行くか」


「あ、あぁ」


深影にあのことを聞こうと思ったが、今はそれどころじゃなさそうなのでやめておこう。


もう狛は妖鬼が落ちていったと思われる所に走っていってる。


私と深影もそちらに向かおうと走り出そうとした時、



「な、なんだあれは!?」


震える声に反応し、私は後ろを振り返ると、村の農民と思われる人達が妖鬼を指差しながら体を震わせていた。



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