桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜




ぐぅううぅう〜



その時、私のお腹が大きく鳴った


そういえば、昼から何も食べてない



「まぁ、あいつのこと考えるのも癪だし、夕飯を食べにいくか」



私は袴から十夜に作ってもらった服に着替え、食堂に向かった。





「あら、桜はんやないですか。今日も刀の稽古で?」


「あぁ。」


この京都弁で話す女は七緒(ナナオ)


大人っぽく綺麗で艶のある長い黒髪が特徴の七緒は、料理も上手く、おしとやかな性格から"食堂の天使"と言われてるらしい。



「今日は何頼んます?」


「きつねうどんを一杯頼む。」


私は七緒にきつねうどんを頼み、空いてる席に座る。


それにしても、今日は人が少ないな…


他の奴らは任務に行ってるのか?


でも、神徒はほんの数人しかおらず、ほとんどが神徒を支援する奴らの集まりと聞いたが……



まぁ、そいつらも任務についていってるのだろう。



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