地図にもない場所へ



吹き抜ける夜風…











深く輝く月の下









しばらく無言のまま俺は麻莉沙を腕の中で抱き締めた









俺はこの時いままで生きてきた中で一番の勇気を出したかもしれない











「…俺と付き合ってくれ」










俺のいまの気持ちを一言











麻莉沙に伝えた











麻莉沙は小さく頷いて俺の腕の中でまた泣き始めた…










「ちょ、なんで泣くんだよ…」











「…ぅ、うれしいからぁ!」











俺こいつと沢山の生きた証、残せるかな…










少なくともいまこの瞬間が









生きた証として思い出のアルバムに刻まれた







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