恋愛ゲーム
「…大丈夫か?立てる?」
しばらくたった後、少し落ち着いた明菜の身体を腕の中から離した。
「痛っ…」
だけどその瞬間。
立ち上がろうとした明菜の表情が歪んで、再び俺の腕の中。
そのままもう一度その場にしゃがみ込んでしまった明菜が、自分の足首に触れる。
俺から見ても、少しだけ足首が腫れているような気もする。
思わず、手を伸ばして明菜の足首に触れた。
「やっぱりケガ、してたのか?」
そう言った瞬間、
明菜の表情が少し硬くなった気がした。
「あ…少しくじいちゃったみたいで…
でも、大丈夫ですから…!
先輩は、気にしないでください」
…そうやっていつも、強がるのかな。
それとも、俺にだけ?
俺には、…弱さを見せることは出来ないの?
「じゃああたし…もう行きますねっ」
そう言って、勢い良く立ち上がった明菜が。
なぜかそのまま遠くに行ってしまいそうな気がして、怖くなって――…