ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「…お客さん…すみません」

バーテンの遠慮がちな声がし、重い瞼を上げた。どうやら酔いつぶれたまま寝てしまったらしい。

突っ伏した身体をのっそりと起き上がらせた。


「すみません、もう店、閉めるんで…」

辺りを見渡すと、困り顔でその彼は店を片付け始めていた。


「あぁ…」


朦朧とする頭を抱えながら、フラフラと店を出た。



今が何時なのかも分からない。行き交う人や車もほとんどなく、静かな闇に包まれている。おそらくとっくに日付を越しているだろう。


あてもなく、ただ歩いていた。





「ねぇオニーサン♪」

「……おーい!そこのオニーサン!」


眩しい光を放っているコンビニに差し掛かったあたりで、ひどく能天気な声が聞こえた。


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