ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
幻聴……じゃない。
間違いない、桐島の声だ。

確信した瞬間バッと勢いよく振り返ると、少し先の方でハアハアと息を切らした桐島が立っていた。


走ってきたと思われ、桐島は心臓に手を当てて呼吸を落ち着かせようとしている。いつもはきれいに結んでいるその長い髪は乱れていた。



「……き、桐島?」



一体、何が起こってるんだ……?驚きすぎて、その場から動けない。


そんな俺に、桐島は少しずつ近付き目の前に立った。


まだ少し息が上がっており、うっすらと汗を浮かべている。街灯の淡い光でも分かるくらい、頬が上気していた。




「…ど、ど、どうした!?」


一応桐島に訊ねるが、今の今まで、もう桐島には会うことないと思っていたから、予想外すぎる出来事に思考がついていかない。





「………先生は、…やっぱりズルイッ…!!」



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