ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
結局、学校に着くまでずっと質問攻めだった。

それをなんとか落ち着かせて生徒たちを帰らせたあと、今は結衣と帰るため車を走らせている。


「なぁ、結衣。時間もあるし、どっか行かねえか?」

「どっかって……どこに?」

「うーん…」

それを言われると難しい…。

こんな昼間から近場でうろうろできない。結衣は制服のままだし、万が一生徒やその親に見られたら大変なことになる。遠出するのも中途半端な時間だ。

となると…


「……俺んち?」

「えっ!?ヤダ!行きません!」


ヤダって……。
そんなに即効で拒否されると傷つくんですけど…。
流れそうな涙をこらえながら、結衣に食い下がった。

「でも外歩けねえし。俺んちしかねえよ」

「…そうですけど…でも…」

結衣は渋っているが、もうすでに進行方向は自宅に変えた。嫌がられようが、もう決めた。栗原先生も言ってたじゃないか、男は多少強引でないと。


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