ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
あれから、高杉や他の男子には近付くな、と散々結衣に注意しているが、呆れた様子で相手にしてもらえない。


「高杉くんも私のことなんか何とも思ってないですってば」

「バカ!ああいう奴ほどむっつりスケベなんだよ!何考えてるか分かったもんじゃねえ!」

先生とは思えない暴言に、最低ですね…、と結衣が冷たい視線を寄越してくる。しかしそんなこと気にしてられない。


「清川はどうだ?相変わらずしつこいか?」

「な、何で清川くんのこと…!」


そういえば、清川が結衣のことを好きだということは俺は知らないことになっていた。まぁこの際バラしてもいいだろう。


「あいつ俺に何かと相談してきてたんだよ。潰そうとしたけどムリだった」

「う、うそ!?」


信じられない!!と驚いている結衣に続けて忠告しておいた。


「清川がまた言い寄って来たら、今度は立ち直れないくらいこっぴどく振れ」

「先生…ひどい…」

結衣が若干引いている。


自分が考えすぎだというのは分かっている。

男子高校生を相手にビビるのも何とも情けないが、あの2人は要注意人物だ。なるべく接触させたくない。


結局、帰るまであれこれとうるさく注意する俺に結衣は面倒になったのか、もう最後の方には、はいはい、と適当に相槌をしているだけだった。


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